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降矢 貴仁 蜻蛉玉・ガラス工芸

降矢 貴仁 蜻蛉玉・ガラス工芸
一点ものの蜻蛉玉から普段使いのアクセサリーまで、蜻蛉玉作家 降矢貴仁
降矢 貴仁 蜻蛉玉・ガラス工芸降矢さんは蜻蛉玉(とんぼだま)の作品を作る作家さんです。笛吹市一宮町に工房兼ギャラリーをおき、作品制作をされています。
蜻蛉玉と出会ったきっかけは、20歳頃。川崎にあったガラス工芸の学校へ入り、蜻蛉玉の授業を受けたことでした。
ガラスで覆われた小さな空間に、様々な色や模様をつめこんで世界を美しく作り上げていく。そんなところに創作の楽しさや魅力を感じたのだそうです。
学校を卒業後は、地元に戻り1996年に「ぱーと工房」として蜻蛉玉作家としての活動を開始。以後、バーナーワークの講師を務めたり、数多くの展示会や個展を行いながら、創作を続けてきました。
2005年には、ギャラリーとして「Gallery Cloud」をオープン。
今回の取材では、こちらのギャラリーへお邪魔させていただきました。現在は普段のお仕事が忙しいこともあり、一般の来場はできないのですが、中にはたくさんの蜻蛉玉や蜻蛉玉アクセサリーが彩り豊かに飾られています。
基本的には、蜻蛉玉そのものが蜻蛉玉作家である降矢さんの作品となりますが、一般的には蜻蛉玉だけだとどう使えばいいかわからないということもあります。なので、アクセサリーという形でも作品を販売されています。その種類はネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリングなどさまざま。天然石と組み合わせるものもありますが、蜻蛉玉だけではなくパーツに使われているビーズから手作りされています。
技術の研鑽が編み出す緻密で繊細な花々が、優しく蜻蛉玉を彩る
降矢 貴仁 蜻蛉玉・ガラス工芸それひとつで作品となる降矢さんの蜻蛉玉は、付属するパーツなどに引き立ててもらわずとも、単体で圧倒的な存在感。アクセサリーに使われている蜻蛉玉よりも少し大ぶりで、その中にはすべてがガラスでできているとは思えない程、繊細で複雑な模様が描かれています。
若い頃から本格的に蜻蛉玉を学んできたベースがあるので、その技術は確かなもの。作品はじっくりと眺めずにはいられないほどに細部まで作り込まれています。
降矢さんの得意とするのは、花モチーフを使ったデザイン。本物のようにやわらかい質感の花々を主役に、華やかでかつ優しい雰囲気の作品が目を惹きます。
作品づくりは、頭の中で仕上がりのイメージをある程度固めてから形にしていきます。
パーツとなる花などは、汎用性のあるものをまとめて作っておくのではなく、ひとつの作品のために専用のパーツをその都度作るというのが降矢さんの基本のスタイルです。
同じデザインをバリエーション展開する分だけ必要なパーツは作りますが、その作品の仕上がりイメージに合わせてふさわしい形になるまで、作成と修正を繰り返します。時には20回30回と手直しをして、それでもだめだった、という事もあるそう。
現在は蜻蛉玉をやっている方が多く、それだけデザインも多種多様になってきている分野です。その中で、いかに自分らしさを持った新しいデザインを考えるか、それが一番難しい点です。
降矢さんの作品における、「自分らしいデザイン」とは、花を用いることに加えて全体のやわらかさや優しさであり、ガラスなのにあたたかみがあること。
「優しいデザインであることにこだわりたい。時にはメリハリが少ないかなと思う場合もありますが、優しさが優先です」と言います。
自分の作風がどんなものなのか、それを知っての作品だからこそクオリティ・デザイン性ともに磨き上げられて行くのではないでしょうか。
新たな蜻蛉玉の楽しみ方、ワイングラス×蜻蛉玉への挑戦
降矢 貴仁 蜻蛉玉・ガラス工芸また、現在降矢さんが取り組んでいるのは、蜻蛉玉をあしらったオリジナルのワイングラスです。
シンプルなワイングラスの真ん中に色鮮やかな蜻蛉玉がひとつあるだけで、既製品とはまったく異なるデザインの素敵なグラスになります。
作業工程は全体をカップ・蜻蛉玉・ステム・フットと4分割し、順番に作り結合させていきます。蜻蛉玉とワイングラスは同じガラス素材でも一体化させるのが難しいため、パーツを作る順番が大事なのだそうです。
なぜワイングラスと蜻蛉玉を融合させようとしたのか、その理由は蜻蛉玉を生活の中で使いたかったから、とのこと。
蜻蛉玉を使う、というとアクセサリーのように身につけるものとなりがちですが、他に使えるものとして形にしたかったという降矢さん。
「自分が使わないと蜻蛉玉の良さは人に伝わらない、でもアクセサリーはつけないので、どうしたら使う事ができるのかを考えました」とお話しくださいます。
そしてお酒が好きだという降矢さんは、自分も使えて楽しめるものということでワイングラスにたどり着いたそう。当然降矢さん自身に限らず、ワイングラスという形であれば男性にも使いやすいですし、蜻蛉玉のデザインで女性向け、男性向けとそれぞれに展開もできます。ギフトにもとっても良さそうだなと思いました。
とはいえ、現在はまだ販売はされていません。販売してもいい、と降矢さん自身が納得できる作品となるまでには、ワイングラスの基本について、あといくつか乗り越えないといけない部分があるとか。
蜻蛉玉作品を作る上での魅力は、ガラスという素材そのもの。熱で溶けたガラスを重力で下がらないように気をつけながら、さらに思い描く形へと成形していく過程、その難しさこそがやりがいにつながります。
「描いていたデザインが決まったものが作れると、その日は飲み過ぎますね(笑)」という降矢さん。作品の出来上がりに対する喜びや達成感が、その一言から伺えました。
まだ未完成のワイングラスも、作品として降矢さんが納得された時にはSakka zullaに登場させていただけるようです。祝杯をあげられるような、作品の仕上がりが楽しみですね。
プロフィール
略歴 1974年 山梨県生まれ
1996年 東京ガラス工芸研究所卒業。蜻蛉玉 ぱーと工房設立
1997年 アート・グラス・クラブ バーナーワーク講師
1999年 東京ガラス工芸研究所 バーナーワーク講師
2000年 書籍「きらめくビーズ」に代表作家として掲載。アート・グラス・クラブ 講師退任
2004年 蜻蛉玉ぱーと工房 新工房移転
2005年 Gallery Cloud(ギャラリークラウド) OPEN
2006年 東京ガラス工芸 講師退任
1998年 「赤い屋根の家」個展開催
以降各地にて個展開催
降矢 貴仁(ふりや よしひと) 蜻蛉玉・ガラス工芸
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