山梨県在住・出身のハンドメイド作家とその手作り作品・雑貨を日本全国に紹介・販売するサイト

りんず工房(種石のりこ) とんぼ玉アクセサリー

りんず工房(種石のりこ) とんぼ玉アクセサリー
難しいからこそ面白い。とんぼ玉アクセサリー「りんず工房」
りんず工房(種石のりこ) とんぼ玉アクセサリー種石さんは、2013年に静岡から山梨へ移って活動されている、とんぼ玉のアクセサリー作家さんです。
作家名の由来は、着物の長襦袢などに使用される生地で「綸子(りんず)」という絹織物から。呉服屋でお仕事をされていたそうで、この生地が好きだったことと、言葉の響きが良く「りんず工房」と名付けました。
とんぼ玉に出会ったのは2000年。きっかけは、お仕事をやめて趣味を持とうと思ったことからでした。当時静岡にお住まいだった種石さんは、吹きガラス作家のご友人にとんぼ玉の体験をやってみない?と誘われたそう。
一朝一夕では習得出来ない難しさに秘められたとんぼ玉の面白さにはまり、改めてとんぼ玉教室に通って習い始めたのです。
何年か続けているうちに展示会に出したり、カフェギャラリーなどで販売を始めるようになり、現在の作家活動につながっていったとのこと。
種石さんの作品は、ネックレス、ピアス、かんざし、ストラップなどアクセサリー全般。さらに、ネックレスなどに使われている中国紐や装飾に使うワイヤーワークも編んでいます。
山梨へお引っ越しされてきてから、クラフト市への出店を始めとした作家活動を積極的に行うようになりました。現在は、スパティオ小淵沢のクラフト市や甲斐クラフトフェアー、台ヶ原宿市、清里マルシェなどたくさんのマーケットに参加されています。清里の萌木の村にある「てんつくりん」というお店でも作品を置いています。
また、希望者にはとんぼ玉作りの体験教室もしているそうです。とんぼ玉はバーナーを使用するクラフトなので、イベント会場へ機材を持ち出して体験をしてもらうのはなかなか難しく、南アルプス市にある工房まで来てくれる方にのみ行っているとのことです。
本格的にとんぼ玉を学んでみたい、という方には別途基本から習う事も可能です。
ガラスに閉じ込めた花を美しく咲かせたいから、すべての工程を丁寧に
りんず工房(種石のりこ) とんぼ玉アクセサリー作品作りは、ご自宅の一室に工房を構え、ひとつひとつ手作りのとんぼ玉を制作されている種石さん。伺った作業部屋には数えきれないほどのガラスの棒やパーツが。そして本作業用の火力が強いバーナーの他、体験で初心者の方が扱えるようなやや小型のバーナーとが設置されていました。
とんぼ玉の作り方を簡単に説明すると、土台となるガラスをバーナーで溶かしながら玉状にしていきます。そしてガラスがくっつかないように離型材をつけた芯棒を、回転させながら巻き付けて成形します。球状なら芯棒を回転させていれば自然と成形されますが、例えば筒状にしたい場合は左官用のコテに転がして球面を平らにならしたりもします。
土台の形ができたら、あらかじめ作ってある花やレースなどのパーツを乗せたり巻き付けたりして模様を描いていきます。
暑い最中にお願いをして、作るところを見せていただきましたが、種石さんの手つきを見ると簡単そうでも、実際はガラスという繊細な素材を高温で熱して加工する作業。溶けたガラスは常に回転させないとあっという間に下に落ちてしまいます。タイミングの見計らいが慣れるまでは相当難しいような気がしました。
とんぼ玉の模様の作り方は多種多様ですが、種石さんが得意とするのは花をつけて周りを透明ガラスでコーティングした水中花のデザインです。
「水中花をきれいに作りたくて、ずっとがんばってきたんです」とおっしゃるほど。
水中花に使われる花も当然すべて手作り。芯となるガラスに花びらになるガラスをのせて細くのばすことで、金太郎飴のような棒状のパーツになります。これをカットしたものを土台となるガラスに乗せて、熱により変形していく過程で本物の花らしい形にしていくのです。
種石さんのとんぼ玉に咲く花は、本物の花が埋め込まれているのかと思うような繊細さ。花びらの一枚一枚にスジが通り、向こう側が透けるよう。花の芯もおしべとめしべまで見えるようなリアルな表現で、思わず1つ1つのパーツをじっくりと見てみたくなる出来映え。
これは、パーツの段階からきちんと丁寧に作っているからこそ。適当な作り方をすると綺麗なお花が開かず、仕上がりが崩れたり美しくなりません。崩れてしまったものは自分が嫌なので、と処分してしまうこともあります。
小さな部分も決して手を抜かず、自分が納得出来る美しい作品を作りたい、という種石さんの強いこだわりを感じました。
積み重ねた努力が作品に投影される。それがとんぼ玉の魅力
りんず工房(種石のりこ) とんぼ玉アクセサリー水中花に限らず、さまざまな模様の作品も制作されています。近頃は繊細なレース模様をより細く表現することも好きだそうです。
夏にはやはり涼しげなブルーや、ヒマワリ、朝顔などのモチーフが人気です。そもそもガラスというと夏に合うイメージですが、色や模様によっては秋冬の装いにアクセントとなるのでおすすめなんですよ、とのことです。
中でも赤いガラスは、冬の定番である黒いニットなどにとてもよく映えます。実は赤いガラスというのは、他の色のガラスに比べると割れやすく、素材自体もやや高価とのこと。そのため敬遠する人もいるらしいのですが、色味が好きで種石さんは作品に使うのだそう。
赤はシンプルに一色だけでも見映えがするのですが、ただ単色の赤ではなく少しトーンの違う色をまぜて色に深みを与えているので、めのうのような高級感さえ感じます。
季節感やシーンをイメージして作られる作品は、色も柄もさまざまなバリエーションがあり、何個でも集めてみたくなりそう。
とんぼ玉の制作は、ひとつとして同じものができないこと、ひとつ間違えれば修正がきかないことが難しく大変な部分。そして溶かしたガラスを操るという工程があるので、思い通りの表現を形にするまでに何回も試行錯誤や失敗を繰り返していく努力が必要とされます。だからこそ、思い入れも強くここまで続けてこられた魅力そのもの、という種石さん。
ご自身の作品に納得して値段をつけられるようになるまでには4〜5年程度かかったというお話も、とんぼ玉への真摯な姿勢の表れ。パーツ作りから決して手を抜くことなく、きちんとした作品を作り上げる事を何より大事にしている印象でした。
今後は県外へのクラフト市も出てみたり、山梨で積極的な作家活動をするようになってから徐々に作家仲間もできてきたこともあり、グループ展などもしてみたいと意欲的です。
そういったひとつひとつ新たな挑戦をしていくことで、作品にもよりいっそう磨きがかかっていくのではと思います。
プロフィール
静岡県出身
2000年 静岡にてとんぼ玉教室に通い始める
2005年頃より、年に1〜2回教室展などに参加。カフェギャラリーなどにて作品販売
2013年 静岡より山梨へ移住
2014年 山梨県内の各クラフト市に出店開始
りんず工房(種石のりこ)
南アルプス市の自宅兼工房にて作品作りをしています。体験教室も可能。
山梨県内各地のクラフト市に出店しています(スパティオ小淵沢のクラフト市・甲斐クラフトフェアー・台ヶ原宿市・清里マルシェ等)。
< 前のページ
次のページ >
5件 [ 1-5 ]

おすすめ商品