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オカユキコ(岡 由紀子) ミクストメディア

オカユキコ(岡 由紀子) ミクストメディア
異なる素材が作品の上で共存する、ミクストメディア「オカユキコ」
ミクストメディア 作品岡さんは、ミクストメディアというジャンルで作品を制作・発表している作家さんです。
ミクストメディア(Mixed-media)とは、異なる素材や技法を組み合わせた表現手法であり、その定義はジャンルにより若干異なりますが、岡さんは紙・布・ガラス・木・鉄やハンダ付けに使用する錫の棒など、複数の素材をひとつのキャンバスに共存させるという表現で作品を作り上げています。
岡さんがアートの道に入ったのは、現在のご主人であるアメリカ人彫刻家との出会いがきっかけでした。しかし始めからミクストメディアで作品づくりをしていたわけではなかったそうです。
最初に写真、次に絵画と自身の表現を模索していく中、絵だけでは平面的でいまひとつつまらないと感じて、身近にある素材を絵に重ねてみたそう。すると面白みのある作品となり、そこからミクストメディアという手法で作品を表現していくことになったのです。
一番最初に絵画と組み合わせた素材は、ガラスと古いかまどの五徳を切ってハンダ付けで組み合わせたものだったとか。
以後、身近にある素材や古いもの、ガラス等を組み合わせた作品が岡さんの持ち味となっています。
岡さんのミクストメディア作品は、片手で持てるぐらいの小さなものがメインです。本当はもっと大きな物も作りたいそうですが、やんちゃざかりの子どもがいることや家のことをやったりと、大きな物に取り組む時間が今はなかなか取れないとのこと。
アート作品のために特別に調達している素材というものはあまりなく、基本的には古書や、彫刻家であるご主人が使っている木材の一部であったり、役目を終えた身近なものが素材。またそれらは新しい作品へアイデアを与えてくれるヒントでもあります。
アート作品とはいえ、木やガラス、金属を使用・加工するため、使う道具はガラスカッターやハンマー、ドライバー、電気炉などの工具・大工道具が多いそうです。ですから素材の調達は意外にもホームセンターが重宝されているよう。
インテリアにアクセントを。異素材が生み出す独特の存在感
ミクストメディア 作品岡さんが出品する作品は、壁にかけてウォールインテリアとなるオブジェです。
およそ10cm四方のキャンバスを土台として、その上にガラスを始めとした様々な素材を組み合わせています。壁掛け専用のタイプと、木のスタンド付きで壁かけも置いて飾ることもできるタイプとがあります。
2つ3つと並べて飾れば素敵なのはもちろんのこと、ひとつ飾るだけでも部屋の表情が変わるような、小さいけれど目に留まる存在感があります。
基本的にはモノトーンと、素材の色だけで仕上げられている作品なので、あらゆる空間になじみます。和洋もモダンでもレトロでも違和感なく、どんなインテリアともマッチしそうです。
作品から伝わるのは、幾何学的でかっちりとしていながら、それでいてやわらかなナチュラル感もある、という印象です。
あるいは、モダンさとアンティーク感であったり、涼しげな静謐さとその内側からにじむぬくもりであったり、と一見相反するイメージが作品の中に同時に存在しているような、一言では表せない独特の雰囲気が魅力。
見る人、飾る場所により、新しく感じたり、懐かしく感じたりと、その表情が変わるものと言えるでしょう。
それが質感や組成の異なる素材が共存しているミクストメディアならではの表現力の幅。 岡さんが素材として特にお気に入りなのはガラス。ただの板ガラスを使うのではなく、一度ご自身で焼いているのが特徴です。熱を加えられて、微妙に形や厚さにゆがみが生じるので、ガラスの硬質感に適度なナチュラルさとやわらかさが得られます。小さな豆電球をくっつけて一緒に焼き溶かしてもいるので、作品の中央にちょこんといる不思議なものが一体なんだろう?と思いつつも、どこかで見た事があるような・・・という不思議な気持ちにさせてくれます。
また、錫の棒も自分で叩いて加工しているためか、ところどころ歪んだり曲がったり。それが周りの布地や紙となじみながら、自己も主張しているのだと思います。
古い本から文字を切り出したり、釘と糸で編み出す幾何学模様、蜜蝋を使ってできるなめらかで独特な質感、と素材それぞれの特性をうまく融合させているので、遠目でぱっと見たときは「オシャレな作品だな」と思うのですが、近くでよくよく見るとオシャレ、素敵、というだけに留まらない、さらなる面白みが増します。
身近な素材を使うこと、そのままではなく手を加えること、それも人工物に人の手や思惑が及ばない加工が施されていること、これらが岡さんの作品に深い魅力を与えている要素かもしれません。
身近なもの、古いものが創作のインスピレーションに
ミクストメディア 作品2014年にアメリカから山梨へ引っ越してきたという岡さんとそのご家族。現在お住まいの築150年という大きな古民家は、半分が居住スペースでありもう半分はご夫婦の作品が展示してあるギャラリーのような空間となっています。古式ゆかしい日本家屋に並べられたさまざまなアート作品からは、岡さんとご主人、ご夫婦の感性が満ちた素敵な空間でした。
元台所だったという岡さんのアトリエも、初めて訪れたのになんだか懐かしい印象。古い家具を上手に利用しつつ、のびのび制作できそうな場所でした。
彫刻家であるご主人とも一緒に制作をすることもあります。たいていの場合は、岡さんが面白そうな素材を見つけてきて、ご主人が形作って行くとのこと。家具などの普段使いできるものが多いそうです。
ご自身の作品づくりの際は、「こういう素材を使おう、こういったものを作ろう」という構想はあまりしないとのこと。むしろ手元にあるものや偶然見つけたものから、「これを使って何か作ろう」が作品づくりのスタート地点です。
古いものが捨てられないという岡さん。役割を終えたものでも、何か他に使うことができないか、と常に考えており、それが創作のインスピレーションとして生かされているのだなと感じました。
また、限定された状態ほど制作意欲が湧くんです、とお話しくださいます。テーマであったりサイズであったり、何かしらの限定条件がある方がアイデアが膨らむようです。
以前岡さんが参加したグループ展で、「0号展」という企画展があったそう。そのときはさまざまなジャンルの作家さんが、キャンバスサイズの0号のサイズ限定でそれぞれ作品を発表するという展示会だったのですが、とてもやりがいがありました、と楽しそうにおっしゃっていました。
岡さんはこれまでに個展・グループ展合わせて12回ほど展示会もしており、常に作品をつくり、発表することに対して前向き。山梨での展示会はまだですが、個展や夫婦での二人展などをやっていきたいですね、と意欲的でした。
個展やグループ展に限らず、クラフト系のイベントなどにも参加していきたいとのこと。
新天地山梨でのさらなるご活躍をSakka zullaでも応援したいと思います。
プロフィール
1979年 島根県出雲市出身
2000年 アメリカ人彫刻家との出会いをきっかけに、アートの道へ進む
2001年 初個展(島根県ワイルズ画廊にて)。以降12回の個展、グループ展を続ける
2007年 結婚を期にアメリカへ引っ越す
2014年 主人の仕事の関係で甲府市に引っ越す。築150年の古民家で暮らし始める
オカユキコ(岡 由紀子)
ブログ オカユキコ Yukiko Oka's Art works.
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